「社内SEって楽なんでしょ?」
「顧客対応もないしストレス少なそう」
「自社内だから平和な仕事じゃないの?」
…たしかにSIerやSESと比べると“精神的に楽”な要素はあります。
しかし、現場にいる身として断言すると
社内SEには社内SEの地獄ポイントがあります。
この記事では、実際に私(現役社内SE / 10年以上)が経験してきた
ガチの大変な瞬間をまとめて紹介します。
SNSで語られない部分も含めて、
リアルな社内SE像が分かるはずです。
1. 社内SEの大変な瞬間は「技術」より「社内調整」にある
世間では
社内SE = 技術者
という認識ですが、
現場ではむしろ
社内SE = 調整・説明・合意形成の仕事
ここを理解していないと転職後にギャップを食らいます。
2. 大変な瞬間①:ITリテラシーが低い人への説明
これは社内SEの宿命です。
たとえばこんな会話👇
▼その①
ユーザー
「急にネットが繋がらなくなった!障害?」
自分
「LANケーブル抜けてますね(これ本当にあった…)」
▼その②
ユーザー
「なんかリモート接続したらフォルダに入れないんだよね。PWが聞かれる」
自分
「(資格情報に間違ったPWが入ってる・・)違うPWが登録されてたみたいですね」
ユーザー
「えー、何もしてないんだけどねー」
こういうケースは日常茶飯事。
技術より“翻訳力”が求められる世界です。
3. 大変な瞬間②:システム停止=休日&深夜作業
“社内SEは夜勤がない”と言われがちですが、
それはあくまで“日常業務では”です。
本番はここ👇
- システムのバージョンアップ対応
- ファイルサーバ切替
- ネットワーク更改
- AD移行
- ストレージ更新
- firewall入替
- ERPアップデート
- 停電対応
これらは業務時間に止められません。
基本サーバー移行日やアップデート対応は一時的にシステム利用が停止するので
定時後や休日で対応することがあります。
私の場合、AD移行やネットワークスイッチ更新で
移行障害が発生して土日連日深夜まで対応していたこともありました。
アナウンスや一時回避方法の模索など早急に対応しないといけないこともあります。
4. 大変な瞬間③:PC入替プロジェクトが想像以上に面倒
PC入替は“雑務”と思われがちですが、実はこう👇
✔ 各部署の要件ヒアリング
✔ スペック調整(希望がバラバラ)
✔ 在庫確保・納期調整
✔ ベンダーとイメージ展開設計
✔ 利用者への案内
✔ 部署検証依頼&催促
✔ 配布スケジュール調整
✔ 旧PC回収+資産管理
✔ クレーム対応
✔ アプリインストール申請対応
そして実体験として一番キツいのはこれ↓
検証依頼しても返事が来ない
各部署に期限を決めて依頼しますが期限を過ぎても
「ごめん、忘れてた」
の一言で終わる世界。
さらに、頑張って配布しても
- 「このキーボード嫌い」
- 「パソコンが重い」
- 「前のPCのほうが良かった」
などクレームも普通に言われます。
もちろん各部の担当者に確認はしていますが、末端のユーザーまでの意見は聞いていないのか精神的に摩耗します。
5. 大変な瞬間④:ベンダーコントロールで胃に穴が空きそうになる
社内SEはよく
“丸投げできるから楽”
と言われますが、実際は真逆。
丸投げ=損失です。
ベンダーに依頼してサーバー移行等やってきて思うのが
「ベンダーは信用するな」です。
結構普通にミスするし、全然知識ない人とかいます。
例えば、
・バックアップテストなし
・ADを利用したWindowsUpdateを知らない
・管理ポートのLANが未接続のまま納品
・SWでLAN冗長化依頼したのに設定されてなかった(これ障害が起きないと気付かないからたち悪い)
そして最悪なのは
ベンダーはクライアント責任を取らない
社員からの苦情は最終的に社内SEに来ます。
私も過去にベンダーの設定ミスで
ファイルサーバにアクセス出来なくなった際には、
社員に謝罪するのは私でした。
その後の説明や改善提案報告など大変でした。
6. 大変な瞬間⑤:役員説明で“噛み砕く力”が必須
導入前にほぼ必ず必要です👇
- 導入目的
- 効果
- リスク
- 投資対効果(ROI)
- スケジュール
ここでキツいのは
役員はITを知らない前提
つまり
“完全に噛み砕いた説明”が求められます。
実体験としてこんなケース👇
役員
「シングルサインオンって何?」
自分
「いろんなシステムに、一つのログインで入れる仕組みです」
役員
「便利そうだな…セキュリティ的には大丈夫?」
自分
「強制的に多要素認証を入れるので、現状より安全です」
この翻訳能力+根気が必須スキル。
7. 大変な瞬間⑥:障害対応はガチで心臓に悪い
社内SEの最大のストレス源はこれです👇
✔ 全社ネットワーク障害
✔ ActiveDirectory障害
✔ 認証システム障害
✔ ファイルサーバ障害
✔ ストレージ故障
✔ メール停止
✔ VPN停止
✔ アプリ障害
障害の恐ろしいところは
すぐに全社員から電話が鳴る
特に“影響範囲が広い障害”は本当に胃が痛い。
私もファイルサーバ障害の時は
電話+チャット+部長来訪が同時に来て混乱しました。
8. 大変な瞬間⑦:自分が悪くなくても責任は情シス
情シスは原因が何でも
矢面に立つポジションです。
たとえば👇
現場「ネットが繋がらない!」
→ 誰かがループ接続させてた
現場「システムが使えない!」
→ Windows Updateが原因
現場「メールが届かない!」
→ 相手の迷惑メール判定
こういうケースは日常茶飯事。
しかし現場からすると
**全部“情シスのせい”**です。
説明力とメンタルが鍛えられます。
社内SE転職は進め方を間違えると後悔しやすい職種です。
社内SEの仕事内容、年収アップ、良い所悪い所、転職方法の全体像は以下の記事で整理しています。
現役社内SEだから書けるリアルな内容となっています。(リアル年収も公開)
👉 【現役社内SEが解説】社内SE転職 完全ガイド|仕事内容・年収・良い所・悪い所まで現場目線で全解説
9. まとめ:社内SEの大変さは“技術”より“人間”にある
この記事の内容を整理すると
✔ ITリテラシー差に苦労する
✔ 深夜や休日作業が発生する
✔ PC入替が想像以上に面倒
✔ ベンダー管理が重い
✔ 役員向け資料作りが大変
✔ 障害対応は心臓に悪い
✔ 責任だけ情シスに来る
つまり
社内SEは“人間関係 → 調整 → 説明”が難しい職種
技術面の大変さより
非技術領域の難しさが大きいです。
ただし逆に言うと…
✔ 自走できる
✔ 合意形成できる
✔ 説明できる
✔ 言語化できる
✔ ベンダーを動かせる
こんな人にとっては
最高にやりがいのある仕事です。
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