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一人情シスの実態とメリット・デメリット|現役社内SEが体験ベースで解説

社内SE

「一人情シス」は社内SE転職の中でも検索されるワードですが、
実態が全然知られていない領域でもあります。

私は以前実質的に一人情シス状態になった時期がありました。
その期間で痛いほど学んだことがあります。

この記事では一人情シスを現場目線で解説します:

✔ 一人情シスとは何か
✔ 実態(業務内容・負荷・責任範囲)
✔ メリット・デメリット
✔ 向いている人/向いていない人
✔ 転職時に失敗しないチェックポイント


1. 一人情シスとは?定義と背景

一人情シスとは簡単に言うと…

社内のIT領域(情シス業務)を、1人で全部担当している状態

企業規模はさまざまですが
特に以下の会社に多いです。

✔ 中小企業(100〜500人規模)
✔ IT投資が遅れている会社
✔ 製造業・物流・小売など現場企業
✔ 経営層がITに弱い会社
✔ DX推進前の会社

また最近は
「一人情シス+外注」というハイブリッド型も急増中です。


2. 一人情シスの実態(業務範囲はとにかく広い)

一人情シスは 業務量×業務幅×責任範囲 が断トツ広いです。

【担当することが多い領域】

■ ユーザーサポート

  • PCトラブル
  • パスワードリセット
  • プリンタ障害
  • ネットワーク障害

■ IT資産管理

  • PC台数管理
  • ライセンス管理
  • セキュリティソフト管理
  • サービス契約管理

■ インフラ運用

  • Active Directory
  • ファイルサーバ
  • NAS / VPN
  • ルーター・スイッチ

■ ベンダーコントロール

  • SIerとの折衝
  • 見積り
  • 要件定義
  • 納期管理

■ システム企画

  • 業務改善
  • RPA導入
  • クラウド移行
  • DX企画

完全にフルスタックです。


3. 実体験で語る「一人情シスの現場感」

私が担当した時の一番印象的なことは
**“全部が自分に飛んでくる”**ことです。

日常はこんな感じです。

  • 朝:PCセットアップ+ユーザーサポート
  • 昼:インフラ更新のSIerと打ち合わせ
  • 夕方:セキュリティ事故対応
  • 夜:業務システムのテスト

とにかく 誰にも相談できない孤独感があります。

ただ逆に言えば
会社のITを全部把握できる立場でもあります。

私みたく構築業務もやる会社であれば、
ADサーバー、ファイルサーバー、ウイルス管理サーバー、認証サーバー、
ネットワーク監視サーバー、システムサーバー、バックアップ、L3/L2のスイッチ構築など
ほとんどの会社が導入している必要な構築経験が出来るのでどの会社でも価値の高い人材になれます。


4. 一人情シスのメリット

一人情シスは地獄と言われがちですが、実は強いメリットもあります。

① IT全体のスキルが身に付く

広く触るので スペシャリストよりゼネラリストに強いです。

例:

  • サーバー構築に強くなる
  • ネットワークスイッチ構築に強くなる
  • 多種多様なシステム構築経験が出来る
  • パソコンキッティングが出来る
  • パソコン設定に詳しくなれる

市場価値としてはかなり強いです。


② 裁量が大きい

承認さえ取れれば色々できます。

例:

  • PCはSurfaceに統一
  • NAS→クラウドへ移行
  • Microsoft365導入

私もオープンソースのネットワーク監視システムの導入案を通した経験があります。
これはSIerではできない体験です。


③ 他部署からの信頼が得られる

一人情シスは意外と営業や現場と仲良くなります。

✔ 現場改善の相談
✔ システム導入の相談
✔ 数値管理の相談

社内の中心に立てる強い職種です。

前職のSIerでは当り前に出来る事でも解決出来ると自分がスペシャリストになった気がしてモチベーションも上がります。


5. 一人情シスのデメリット

もちろん良いことばかりではありません。

① 責任が大きすぎる

インフラ止まったら 全部自分の責任 です。
休日にコールされたこともあります。

なので事前にトラブル対応メモ(バックアップからの復元など)を作っておけば
急なトラブルにも対応出来るようになります。


② 属人化しやすい

ドキュメントが無ければ詰みます。

前任者が突然辞めて
「なにも分からない状態で引き継ぎ0」というのもあるあるです。


③ 残業・業務量が偏る

残業が多くなる時があります。

私は前任の方が出来なかった案件を短納期でやらないといけなかった時に月40〜60時間残業になりました。

ただし、基本は年度のスケジュールは自分で決められるので相当大きい案件を忘れてなければセーブ出来ます。


④ 経営層がITに弱いと詰む

よくある言葉

「それって必要なの?」
「なんでそんなにお金かかるの?」
「今のままで良くない?」

こういう状況は精神的にキツい。

これは逆に言えば何も知らないので、説明の仕方や余計な情報を入れなければ聞かれないように出来ます。


6. 一人情シスに向いている人・向いていない人

✔ 向いている人

  • 調べて自走できる
  • 人と話すのが苦じゃない
  • 技術より課題解決が好き
  • 文句より改善案が言える

❌ 向いていない人

  • 技術だけやっていたい
  • 上司に説明するのが苦手
  • 一人で抱え込むタイプ
  • 指示待ちタイプ

一人情シスは 技術力<業務理解+調整力 です。


7. 転職前チェック:地雷企業の見極め方

一人情シスに行くなら
求人の見極めが本当に重要です。

以下は要チェック

チェック① IT投資のスタンス

✔ 予算は固定?
✔ 経営層の理解はある?
✔ DXやってる?
✔ オンプレから脱却中?

経営層がITに投資する気がある会社が正解


チェック② 何人体制か

「一人情シス」といっても形がある

  • 一人で全部(危険)
  • 一人+外注(現実的)
  • 一人+グループ内情シス(楽)

求人票で分からなければ
面接で必ず聞いた方が良い質問

・現在の情シス体制はどうなっていますか?(何名か)
・外注やベンダーは活用していますか?
・IT投資の意思決定はどう行われますか?
・直近のPJ例はありますか?
・数年後の予定案件は何か?

ここを聞かないと後悔します。


8. 一人情シスはキャリア的にアリか?

結論:

キャリア戦略としては大いに「アリ」

理由はシンプル

✔ ITの全体像が分かる
✔ 土台が強くなる
✔ どこでも通用する

特に以下の職種に強くなります

  • 社内SE(上位ポジション)
  • IT企画
  • DX推進
  • 情報セキュリティ
  • ITコンサル

実際、私はここから
社内SE→IT企画寄り に移行しました。


社内SE転職は進め方を間違えると後悔しやすい職種です。
社内SEの仕事内容、年収アップ、良い所悪い所、転職方法の全体像は以下の記事で整理しています。

現役社内SEだから書けるリアルな内容となっています。(リアル年収も公開)

👉 【現役社内SEが解説】社内SE転職 完全ガイド|仕事内容・年収・良い所・悪い所まで現場目線で全解説

9. まとめ

一人情シスは…

✔ 大変な忙しい時期もある
✔ 責任は重い
✔ 属人化リスクあり

でも反面…

✔ 裁量が大きい
✔ スキルが伸びる
✔ どこにでも通用する技術が知れる
✔ キャリア価値が上がる
✔ 必要とされる事でモチベーションがあがる

“技術だけ”やりたい人には向かないですが
“改善と課題解決”が好きな人には最高の現場です。

転職で狙う場合は
体制×投資×意志決定 を必ずチェックしましょう。


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