「社内SEって実際どうなの?」
そんな疑問を社内SEとして10年以上働いてる私がリアルな意見で答えたいと思います。
結論から言うと社内SEはかなりおすすめです。
「残業が多い」「納期や上司からのプレッシャーがきつい」と今悩んでいる方にこそ社内SEを知ってほしいと思っています。
私は SIer時代に残業100時間近く 働いていた時期があり、納期・上司のプレッシャーに潰れかけた経験がありました。そんな働き方から抜け出したいと思って選んだ社内SEは世界が一変しました。
「働き方を改善したいエンジニア」 にとっては有力な選択肢です。
この記事では、現役社内SEとしての実体験を交えながら、
- 社内SEの本当の仕事内容
- 他SIer、SESとの違い
- 実際の年収
- 社内SEの良い所、悪い所
- 向いている人・向いていない人
- 現実的な転職ステップ
まで、社内SE転職に必要な情報をすべてまとめました。
1. 社内SEとは?仕事内容
社内SEとは、自社のIT環境を保持・改善し、業務を止めないことを使命とする職種です。
SIerのように外のお客様相手ではなく、自社の社員が顧客になります。
一般的な仕事内容はこの通り:
■ 情シス一般業務
- ユーザーサポート(ヘルプデスク)
- PCキッティング
- ソフトウェア・アカウント管理
- ライセンス・IT資産管理
- ベンダーコントロール
- DX企画・IT戦略策定
■ インフラ系
- サーバー構築/運用(Windows Server、AD、ファイル、WSUS 等)
- ネットワーク構築/運用(L2/L3、VLAN、VPN 等)
- クラウド(Microsoft365、Azure、AWS 等)
- セキュリティ(EDR、UTM、ゼロトラスト系)
■ アプリ/基幹系
- ERP、生産管理、販売管理、会計システムの保守
- 既存業務システムの改修
- RPA導入、業務効率化系ツール導入
ポイントはサーバー導入も外注する事が多い傾向です。なので人との調整力が必要になります。外注管理+内製+企画が混在するハイブリッド職種である。
より詳しく知りたい場合は以下記事も参考にしてみて下さい。
2. 社内SEとは?他業界との比較
社内SEは、同じ「ITエンジニア」でも他業界と根本が違います。
現場感がわかるように整理すると
| 項目 | 社内SE | SIer | SES |
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主な役割
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自社ITの運用・改善・導入
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システム受託開発・構築・運用
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常駐先の開発・運用支援
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顧客
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社内ユーザー
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企業(外部顧客)
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客先(配属先企業)
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良い点
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・納期プレッシャー少なめ
・社内に貢献感がある ・残業少なめ ・自分の裁量で仕事が進められる ・幅広く経験できる |
・最新技術に触れやすい
・要件定義〜設計〜構築を経験できる ・PM/PLキャリアもある ・技術的な深掘りがしやすい |
・未経験から入りやすい
・色々な現場で経験できる ・現場によっては技術積める |
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悪い点
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・成果が見えにくい/評価されにくい
・相談相手がいない場合あり ・広すぎて専門性が偏りにくい ・ITリテラシーが低い人と調整が必要 |
・納期・品質・顧客に追われる
・残業が発生しやすい ・客先に頭が上がらない構造 ・社内政治や調整が多い |
・スキルが積めない現場もある
・配属ガチャがある ・帰属意識が弱く孤独 ・場所が転々とすることもある |
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必要能力
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・社内調整力
・要件整理力 |
・技術力
・プロジェクト推進力 |
・キャッチアップ力
・コミュニケーション報告力 |
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技術力
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△(広く浅く)
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○(特定領域が深くなる)
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○〜△(案件次第で差が出る)
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年収
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450〜800万程度
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500〜1000万程度
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400〜800万程度
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残業
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普通〜少なめ(10〜30h/月)
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多い〜普通(20〜60h/月)
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普通〜多い(20〜50h/月)
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向いている人
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・人の調整出来る人
・自走力ある人 |
・技術好き
・論理的な人 |
・環境変化が苦にならない
・現場力に自信がある |
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向いていない人
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・受け身な人
・雑務が嫌いな人 |
・細かい調整が苦手な人
・期限管理が苦手な人 |
・変化を嫌う人
・定型業務のみしたい人 |
一言でまとめると
- 社内SE
【技術 × 調整 × 改善 × ビジネスのハイブリッド】
自分でスケジュール立てれる
人に依頼・調整する
納期プレッシャー少なくしたい
↑こんな人に向いている
- SIer
【技術 × 設計 × 納期 × 品質のプロフェッショナル】
技術力を磨きたい
黙々と作業をしたい
↑こんな人に向いている
- SES
【現場対応 × 適応力 × 営業モデル】
色々な業務を経験したい
未経験
↑こんな人に向いている
より詳しく知りたい場合は以下記事も参考にしてみて下さい。
3. 社内SEとは?タイプ別に解説
社内SEは企業によって役割が全く異なるので、ここで「タイプ別」に整理します。
① 一人情シスタイプ(中小企業に多い)
特徴
- IT部門=自分一人
- 相談相手がいない
- 自分で何でもやる必要あり
メリット
- 広範囲のスキルが身につく
- 裁量が大きい
デメリット
- 孤独
- 成長は自己努力次第
- 属人化しやすい
② 分業型(大手に多い)
役割が細かく分かれるタイプです。
- 基幹システム担当
- インフラ担当
- サーバー担当
- ネットワーク担当
- セキュリティ担当
- 開発担当
特徴
- 専門性が磨かれる
- チームでレビューできる
デメリット
- 全体像は見えにくい
- 異動しないとスキルが偏る
③ 自社サービス開発型
自社製品のアプリなどを開発する。その為社内で業務する。
例えば、
- SaaS企業
- プロダクト企業
- Webサービス運営企業
特徴
- SRE/クラウド多め
- IT企画とエンジニアが融合
- DXやデータ分析に関わることも
4. 社内SEの年収相場とキャリアの現実
社内SEの年収は世間的にそんなに高いイメージはないかと思います。
しかし現実は幅がデカい事があります。
社内SEの年収目安は以下です。
■ 平均年収相場
- 中小:350〜750万
- 中堅:450〜800万
- 大手:600〜900万
- 自社サービス系:700〜1000万もあり
正直な現実
- 技術一本で年収を上げ続けるのは難しい
- 昇給は緩やか
- 「楽=高年収」ではない
その代わり、
- 残業が少ない
- 社内評価が安定
- ワークライフバランスは良好
というメリットがあります。
もっと詳細に知りたい方は以下記事で私のリアルな年収も紹介しております。
5. 社内SEの楽なところ
社内SEとして働いて感じるのは、SIerやSESと違って“人のプレッシャーが少ない働き方ができる”という点です。技術や知識は必要ですが、心理的ストレスが小さい環境で働けるのは大きな特徴だと思います。
特に僕自身は、プロジェクトの短納期や、過剰な技術指摘、上司チェックによる追い詰めがなくなり、働き方の質が大きく変わりました。
■ 主な楽な点
- 残業が少ない
- スケジュールを自分で決められる(短納期にならない)
- ITに詳しい人が少ないので上司から面倒な技術指摘がされにくい
- 上司の監視がないのでプレッシャー/精神ストレスが少ない
- パソコン苦手な人が多いので普通の作業でもすごい人扱いされる
- 自分で構築できればコスト削減になり評価アピールがしやすい(外注100万→内製30万で70万削減)
社内SEの良さは「人間関係のプレッシャーが少ないこと」に集約されます。
“精神的に楽な働き方”を求める人にとって、社内SEは相性の良い選択肢だと思います。
6. 社内SEの大変なところ
社内SEは、SIerやSESに比べると精神的ストレスは少ないですが、その一方で“現場特有のしんどさ”があります。特に技術以外の要素、調整力、説明力、社内部署との折衝が求められる点は誤解されがちです。
実際、現場では「技術とコミュニケーション」を同時に求められる場面が多く、孤独や責任の重さを感じる瞬間もあります。
■ 主な大変な点
- 雑務が多い(資産管理やヘルプデスク)
- ITリテラシー低い人へ噛み砕いて説明する必要がある
- 相談相手が少ない場合がある(孤独)
- ベンダーの設計ミスに気づけるかどうかが勝負
- ファイルサーバーなどシステムを停止する場合は休日出勤になる場合もある
- 自分の裁量で進めてるので、遅れは全部自分の責任になる
- 担当の障害があった場合は自分で対応する場合がある
- パソコン更新など全社員が絡む作業が大変
・スペック要望が多く収拾がつかない
・部署検証の担当者や日程の返事が来ない
・期限を守らない人がいるので催促(ここが気を使う)
・苦労して導入しても「使いづらい」などと言われることもある
社内SEは「自由でストレスが少ない働き方」ではありますが、その裏には“調整・説明・責任”という見えにくい負荷があります。
こちらの記事でもより具体的に記載しています。
それではどんな人が向いてるのか、向いていないのか詳しく知りたい説明していきたいと思います。
7. 社内SEに向いている人、向いていない人
私が思う社内SEに向いている人、向いていない人をまとめました。
✔ 向いている人
- 調べて自力で解決出来る人
- 技術より対人との調整力で仕事を回せる人(自分で開発するより誰かに依頼してそれを管理する能力)
- プレッシャーより裁量が欲しい人(上司から細かく詰められたくない人は合う)
- ITが苦手な人に説明が苦にならない人
- 雑務も苦にならない人
社内に相談相手がいないと、自走力がないと詰む、だから「自分で判断できる人」は向いてる
具体例を交えた説明は以下でもしていますので参考にしてみて下さい。
✕ 向いていない人
- 指示待ちの人
- 的確な答えをくれる相談相手が沢山欲しい人(少人数なので相談相手が少ない事もある)
- 技術だけ深くやりたい人
- 人と話すのがつらい人
- 全て業者任せで仕事を進めたい人(任せきりは危険で、最終責任は社内SEになるため)
- 雑務をやりたくない人(定型的な申請書など)
- 全社に影響する作業の調整が苦手な人
ベンダー対応や社内説明があるので
技術しかやりたくない人はストレスになる
特に「自走できるか」「説明できるか」「調整できるか」の3つは、社内SEの満足度を左右するポイントです。
技術だけやりたい人には逆に苦痛ですが、裁量やペースを大事にしたいタイプには最高の環境です。
8. 社内SE転職を成功させるステップ
正直ここが最重要。
社内SEは企業によって中身が別職業なので、見極めないと失敗します。
ステップはこれ↓
STEP1:タイプを決める
まずはどのタイプの社内SEになりたいかある程度決めます。
例:
- 技術を磨きたい → 内製 or 自社サービス
- 幅広く経験したい → 中小 or 一人情シス
- 安定重視 → 大手分業型
- 給与UP → 自社Web系 or DX系
STEP2:求人を見極める
見るべきポイントはこれです。
□ 情シス人数
□ 役割分担
□ 内製か外注か
□ 実質ヘルプデスクになっていないか
□ ベンダー管理の実態が「調整」か「丸投げ」か
これでブラック情シスがあぶり出せます。
STEP3:面接で絶対に聞くべき質問
以下質問をするとどういった体制の社内SEか分かります。
- 内製と外注どちらが多いか(自社構築かベンダー任せか)
- 障害発生時は複数人対応する体制があるか(担当者依存の確認)
- 数年後の作業内容が見えているか
- 情シスは見積・要件定義・テストなどどこまで関与するか
- 繫忙期があるか
- Active Directory / L2/L3 など技術ワードを言って理解しているか(面接官が知らない場合丸投げ体質あり)
ここを聞けば中身が分かります。
STEP4:情報を持ってるエージェントを使う
社内SEは情報戦です。普通の総合エージェントは会社内部のIT事情を知らない事が多い。
逆に「社内SE特化」の場合
✔ 情シスの人数
✔ IT体制
✔ 内製か外注か
✔ 社内ITのレベル
✔ 給与面
こういう内部情報を持ってます。
社内SEは「人気が高い+応募者が多い」ため、一般応募だけでは勝ちにくい のが現実。
効率良く、競争率低く戦略的に進めたい場合は社内SEに特化したor強い企業・非公開求人を持つサイト を使う方が圧倒的に有利です。
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- 年収アップ
- 競争率の低い非公開求人が豊富
これが狙えます。
これらは 個人では絶対に拾いきれません。
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・社内SE転職ナビ
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まとめ
社内SEは、SIerやSESとはまったく違う世界で働く職種です。
私自身、情シスとして働きながら サーバー構築・ネットワーク設計・ベンダー管理・社員調整 まで幅広く経験してきました。
私は社内SEとして10年以上働いていますがこの仕事に就けて良かったです。
理由は色々ありますが、一番は「残業がない×プレッシャーがない」のが大きいです。
上司に監視されずにノビノビ出来るのは精神的に楽でした。
もし今の仕事に迷っているのであれば社内SEという働き方を検討されてみてはいかがでしょうか。










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